外に出られない大人たちへ——「つながり直す」支援を訪問で。
私たちは、成人期のひきこもり状態にある方やそのご家族に向けて、精神科訪問看護による支援を行っています。
- 「就職できず、10年以上ひきこもっている」
- 「家庭内で暴力や怒号が絶えない」
- 「本人は病院に行きたがらず、誰の話も聞かない」
- 「高齢の親が倒れたら、共倒れになってしまうのではと不安」
そうしたご家庭の「もうどうしたらいいか分からない」に、医療と福祉の中間に立つ訪問看護ができることがあります。
訪問看護が支援できること
■ 本人への支援
- 室内での傾聴、対話(無理に外出や面談は求めません)
- 心理的安全性を保ちつつ、関係性を築くことからスタート
- 日常生活リズムの調整(昼夜逆転・清潔保持など)
- 就労・社会復帰に向けたステップの伴走(外出練習、作業所情報の提供など)
- 必要に応じて医療機関や地域資源への橋渡し
■ 家族(親御さん・きょうだい)への支援
- 本人との関わり方、声のかけ方のアドバイス
- 家族のメンタルケア(うつ・不安・疲労感)
- 「見守る」「干渉しすぎない」バランスの取り方
- 社会福祉サービス、成年後見、就労支援制度のご紹介
- 家族会や地域資源との連携サポート
対応できる主なケース
- 20代〜50代の長期ひきこもり状態の方
- 社会的孤立が進行している方(本人・親が高齢など)
- 精神疾患の診断はないが、強い不安や回避傾向がある方
- **8050問題(80代の親が50代の子どもを養う)**に該当するご家庭
- 家庭内暴力・家庭内支配などの背景を持つ方
ご利用までの流れ
- ご相談(無料)
まずはお電話やメールでお問い合わせください。 - 医師による訪問看護指示書の取得
精神科・心療内科の通院が必要です。初診から対応可能なクリニックをご紹介することもできます。 - 訪問看護の開始
週1〜3回程度、看護師または精神保健福祉士等がご自宅を訪問します。初期は玄関先や同席訪問も可能です。
利用料金について
- 健康保険が適用されます(自己負担は1〜3割)
- 自立支援医療制度を活用すれば、月数百円〜数千円の自己負担で継続可能なケースも多くあります
- 詳細はお問い合わせください。申請手続きもサポートします
よくあるご質問
- 本人が人と会うのを極端に嫌がります。訪問できますか?
→ はい、最初は顔を見ない・声だけ・ドア越し対応などでも大丈夫です。まずは拒絶されない関係性づくりから始めます。 - 精神疾患の診断がなくても利用できますか?
→ 医師の判断で訪問看護指示書が出れば、診断名がなくても開始できるケースがあります。
スタッフよりメッセージ
ひきこもりは「甘え」ではなく、「痛みの表現」であると私たちは考えます。
社会と切れてしまった糸を、ゆっくりと結び直していくには、時間と信頼と伴走者が必要です。
あなたやご家族が「独りじゃない」と思えるよう、私たちがそっと隣に寄り添います。